MSSPの活動って良いよね
えふびの、ひいてはMSSPのマーケティング活動が有能だと感じる点について贔屓目たっぷりの長文
（実際の真偽には関係なく、この長文においては、彼らの語った言葉は全て真であるという前提を置きます。）
この長文は、誰もが発信者となる事が出来るというインターネット時代において、アイドルともミュージシャンとも一概には分類できないMSSPがとったマーケティング活動（ここでは広告宣伝のみを指すものではなく社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動を指す。）が時代の流れと完全に合致したのではないか、つまりMSSPの活動ってやばくねヒュ～という頭の悪い感想文です。
いきなりクライマックスというか、私の言いたいことの起点も終点も全てここに尽きるのだけれど、よく彼らが第三者の立場から「MSSPというのはゲーム実況をしているそうだが…」と話を振られた際の返答としての「僕たちの音楽を知ってもらうためにゲーム実況を始めた」という台詞。紙面としても音声としても残されているため、ファンの方にはお馴染みの言葉だと思います。だけどこれ、すっごく簡単に言ってくれるけどめちゃくちゃすごい事だと思うんですよ！！！！！いや、本当に。
好きの反対は無関心とはよく言ったもので、『知ってもらう』ただそれだけの事がどれだけ重要なのかは商品であろうとタレントであろうと変わりはなくて。だからこそ企業はCMを何億という金をかけても打つし、アイドルや俳優やミュージシャンはバラエティや情報番組に出るし、炎上商法なんてものが世に現れたりするわけです。好きか嫌いかの話じゃなくて、知ってるか知らないかの話。決して炎上商法を支持するわけではないけれど、めちゃくちゃ単純な事に人間嫌いになる人がいれば好きになる人もいて、そんでもってその手を伸ばすきっかけってのは流れてきたツイートとか居酒屋や電車で聞こえてきた話題とか些細な事で、良きにしろ悪きにしろ人はお話をするもので、って考えるとどんな形であれ知ってもらうことの威力は凄まじいわけなんですよ。
で、えふびの語る「僕たちの音楽を知ってもらうために実況を始めた」がどうすごいかと言うと、まずその『知ってもらう』の力を完璧にわかっている事。そしてこれは私もまんまと引っかかって手のひらの上で踊りまくっているんだけど、あ、念のために私は騙されているとかいう事は一切思ってなくてむしろノリノリのダンスナンバーで踊り狂っているので大丈夫です。話戻します。
ゲーム実況っていうコンテンツによってその人を好きにさせるっていう、個人の、キャラクターの商品化といったらアレだけれど、まず！人柄で！落とす！！！っていう所が本当にすごいと思う。
いや、これはどれだけ情報社会が進化しようと遠くの星に行く事になろうとも、人間の特性としてどうしようもないんじゃないかと思うんだけど、どうしても愛着ってのは湧くんだよ。それが例え感情のないロボットでも、言うこと聞いてくれない子供でも、なんなら腕時計みたいな無機物だって、それとともに過ごした時間や体験した思い出が愛着に変換されていくのね。で、愛着が湧いたものって欠点があっても全然良いわけじゃん。わかってるよ？新品の腕時計の方が文字盤も見やすいしベルトも綺麗だしもしかしたら見栄えもいいかもしれない。でもそういう事じゃなくて、私と一緒に今まで一緒に過ごしてきたのはこの、私の腕時計だから、少し値段が高くなったとしても修理して使い続けようってなっちゃうでしょ。
これ、物だけじゃなくて人に対してもおんなじ事が言えて、基本的に人と人の関係のアレコレなんて行為じゃなくてそのバックグラウンドによるんですよ。「頭を叩かれた」っていう行為ひとつとっても見ず知らずの人からいきなりやられたら、はぁ？？何なの？？？？？？だけど、大好きな彼女からだったらどしたの？寂しいの？だったり、初めての赤ちゃんにだったらかわいいでちゅねぇ！！になったり。（頭ポンポン問題も同じ）つまりその人に対して愛着がどうあるかで行為に対しての印象はぐるんぐるん変わります。
CDを発売するのでも同じことが言えて、行為だけで言えば「CDを発売する」それだけな訳だけど、愛着を持った人間からすれば、
『いっつも楽しそうに騒いでふざけてる彼らが、ひどく真摯に夢でもあると語るはじめての』
という枕詞がすーっと付くわけですよ。応援したくなるし、何ならまだ買ってなくても聞いてなくてもそのCD好きになってるじゃん。
それだけ愛着を持たせる、つまり受け手側の感情ってのは商売であれ日常生活であれとっても重要になります。
さらに言えば、インターネットが普及して情報ってのはもうそこら中に溢れかえっていて、ネットリテラシーだなんだ言われてるけど要は情報の取捨選択がすごい大変になってる。じゃあそこで何を信用信頼して情報を選び取るかっていうとやっぱり人に行き着くんです。食べログで自分にとって美味しい店を探すにはどうするのか？芸能界のグルメ長野博は言います。自分が行って良いと思った店に高評価をつけている人のログから探すと。ぴくしぶでめちゃくちゃ好みの作品を探すにはどうすれば良いか？先人は言います。まず自分がめちゃくちゃいいと思う作品を書き、あるいは見つけ、それをブックマークしている人のブックマークを漁れと。つまり意見であれ作品であれ、どうしても発信者の傾向は現れるもんね。じゃあそれがどう繋がるかっていうと、MSSPのこの作品めちゃくちゃ面白かったな！ってなるとすると、次の行動としてMSSPの他の作品も見てみようかなに繋がる。これだけ面白かったのだから他のも面白いだろうっていう期待が勝手に生じちゃうわけで。じゃあここで、これからYouTubeでもダラダラ見よっかな～ってなった時にオススメ欄に２つの動画が表示されました。１つ目は前見て面白かったMSSPという人たちが投稿した見たことないAについての動画、もう１つは本当に見ず知らずの人たちがやるAについての動画。そうすると圧倒的に前者の方がクリックされやすい。オススメ動画とかの選出基準もこんな感じだし。ここで、愛着と動画数の多さがぶいぶいモノを言わすんですよ。
何が言いたいかって、この当たり前過ぎる重要なことを彼らサラってやってるんですよ。まじかよ。大企業様が商品やタレントに愛着を持ってもらおうと四苦八苦している事とおんなじ事を「俺らなんてただのおっさんやで～」なんていう彼らが活動の初めっからやってるんですよ、なんでだよまじかよ。
しかも何がすごいってその継続力。単純接触効果（ザイアンスの法則とも言う）って言うのがあるんですけど、簡単に言うと人って何回も何回も見たものって好きになっちゃうよってやつです。特にそれが顕著に表れているのが日刊マイクラ。時間固定の投稿、15分程度の気軽に見れる範囲の長さ、冒頭で必ず行う自己紹介……パーフェクト…しかもそれがもうすぐ1年。冒頭で生きがいってコメントあったと思うけど、油断すると本当に生きがいになってもおかしくないレベル。
で、そんな集客吸引をやってのける彼ら、まじかってくらいスキャンダル無い。大抵のことは彼ら自身じゃなくて彼らを取り巻く周りの事が原因で、あの天下のアイドル集団のジャニーズでさえ週刊誌取られるのにすごいよ。その一因として、人の秘密への干渉の仕方がめっちゃ上手いなってのがあって、プライベート旅行もペットも本人の口から言うまでメンバーからの情報漏れ一切無いの素晴らしいでしょ。普段あんなに男子小学生みたいにワーキャーしてるけどその根底にしっかりある大人の配慮まじで良い。いけない、今は彼らの魅力語るタイムじゃなかった。えーとつまり、集客の心得をしっかり持ち、継続して行動できる力を持ち、得た顧客を逃す要素の少ないMSSPの活動やばくない？って話。
それと、彼らのホームグラウンドであるインターネットの動画がいかに新規に優しく、同時に脆いものなのかについて。
人であれ物であれ、あるコンテンツが長く続いていくためには何が必要かを考えると、それはどうしても新規顧客に行き着きます。新しいものは新しいニーズを生み出し、それが流行や時代の流れを作り上げるから。だから新規に優しいコンテンツほど生き残りやすくなる。
この優しいにも色々種類があって、例えば古参の方が優しいタイプ。気になるなーって呟いたら周りを囲まれ過去作DVDやプレゼン資料をアピールするお姉さま方が良い例です。やるのもやられるのもめちゃくちゃ楽しい。で、もう一つは公式が優しいタイプ。MSSPはまさにこれで、例え結成8年も経った今からでも彼らの軸となったゲーム実況動画ならほぼ全てを網羅することができる。これって本当にすごい事で、1年前ぶいしっくすに落ちた身としては震えるレベルで痛感する。天下のジャニーズですから著作権が非常にしっかりしているがゆえに過去の事とかなかなかわからない。偶然母親が岡田准一ファンだったから過去のライブDVDとか学校へ行こう録画メディアに手を出せたけど、そうじゃなかったらここまでぶいしっくすに落ちていたかわからないよ。とにかく、ハマるための初期投資がなかなかにでかい。
その点MSSPの活動はyoutubeとニコニコ動画に行けばワンクリックで見れちゃうし、会員動画も月500円で過去作全て見れる。初期投資をあまりかけずに、今までのファンと同等の会話をする事が出来るのあまりにも魅力が大きいと思うんです。好きなものを語り合う仲間同士の繋がりってのも継続には重要だし。
でも、それ故に怖いことってのもあって。最近とかかなりビクビクしてるんですけど、ニコニコ動画ですよ。正直ニコ動がやばかろうがええから画質あげろやって感じなんですけど、仮にニコ動がなくなってしまうと彼らの動画のほとんどまで一緒になくなってしまう事になって、それだけは現状かなりの危機感を覚えてる。あの何百何千時間の活動がニコ動一本にかかってるのがめちゃくちゃ怖い。それにネットの世界がどれだけ儚いものなのか多分ほとんどの人が知っていると思うけど、たったワンクリックで全てが消える可能性があるの本ッッッッ当に怖い。
だから彼らの書籍なりCDなりDVDが出た時、心の中はまじでお祭り開催されるし気分は宣教師にも近い。だって例えネット上の情報が全て消えようとも自分が死のうともこの本は残るんだよ後世に受け継がれる可能性があるんだよ希望じゃん。
というわけでどんどん書籍や円盤出してくださいお願いしますお金は出します。そういえば前々から気づいてたんだけど、推しに対しての金の価値ってめちゃくちゃ低くて最高だよな。
